危機管理 2011 10 10

 今日の朝日新聞の第一面には、
大きく「欧州の大手銀行、破綻へ」
「デクシア ギリシャ危機後 初めて」とあります。
 こうした問題は、市場にとっては、
すでに「織り込み済みだ」と思いますが、
誠に残念な気持ちです。
 長らく欧州の人たちは、
ギリシャの放漫財政を非難していましたが、
これでは、何の解決にもつながらないのです。
 私は、欧州危機は、ギリシャ問題ではなく、
銀行問題であると、何度も書きました。
 欧州危機をギリシャ危機と考えてしまうと、
本質が見えなくなってしまいます。
 この危機は、ギリシャ問題ではなく、
銀行問題であると考えれば、もっと早く解決したでしょう。
 これは、バブル崩壊後の日本の経験から、
そう感じたのです。

企業と国家 2011 9 24
 これは、以前も書きましたが、
大事なことなので、もう一度書きます。
 企業が経営危機になったら、銀行は、どうすべきか。
リストラだけでは、立ち直ることはできません。
金利減免、それでも駄目ならば債権放棄でしょう。
 ギリシャも同じでしょう。
経営危機になったギリシャは、どうすべきか。
リストラ(緊縮財政)だけでは、限界があります。
金利減免、あるいは債権放棄を考えるべきでしょう。
 もちろん、今度は、銀行が経営危機になる可能性がありますが、
その場合は、銀行に対して、公的資金の注入で解決します。
 マスコミでは、長らく「欧州の債務危機」と報道されますが、
投資家からは、強い不満が出てくるでしょう。
「解決方法はあるのに、それをやらないのは、おかしい」、
「欧州は、意図的に危機を長引かせている」と。






























































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